みなさんこんにちは!
豪ドル 見通し 2013 6月として、
現在オーストラリア・ドル(豪ドル)は、
世界最低のパフォーマンスの座をめぐってシリア・ポンドと争っていますよね。
豪ドルの弱気筋にとって、
同通貨の下落はその正当性の証明となると思います。
ここ数年欧州の債務危機が荒れ狂う中で、
トリプルAの格付けの豪州の証券に対する、
外国からの需要は記録的なものとなりました。
その結果、
豪ドルはライバル通貨に対して歴史的水準にまで上昇したといえます。
直接投資の急増も同通貨を押し上げ、
一部の投資家はこれをセーフヘイブン(安全避難先)の通貨と呼ぶようになりました。
全ての人が納得しているわけではなかったと思います。
一部のアナリストは、
同通貨は高水準の経常赤字を抱える国に支えられている、
単なるマイナーな準備通貨だと指摘したこともありますし。
彼らの観点からは、
同通貨がコモディティー相場や世界経済成長との、
歴史的相関関係から切り離されたのは一時的なものだったと言えるでしょう。
真実はおそらくそのどこかにあると思います。
確かに、古典的な意味合いからは同通貨はセーフヘイブンではないです。
しかし、コモディティー相場の変動や豪州の記録的低金利、
それに豪州最大の貿易相手国である、
中国の経済成長鈍化にもかかわらず、同通貨は持ちこたえてきたんですし。
トレーダーは、世界の外貨準備のマネジャーらが、
豪ドル保有を減らしている兆候はほとんどないとしています。
そうではなく、同通貨の下落はレバレッジ取引と、
重要なテクニカル支持線を下回ったことによる強気筋の手じまい売りが背景にあるのでは?
比較的高い債券利回りが支援要因になると見られ、
また、国債のトリプルAがすぐに失われる公算も小さい。
100年に1度の鉱業ブームは鈍っていますが、
豪州は依然として世界で最も穏やかな経済状況を享受しています。
失業率は5.5%と低く、経済全体にばらつきはありますが、
今年の成長率は2.5%程度が予想されています。
しかし、アナリストは現在、
豪ドルは米ドルに対して一段低い新しいレンジに入り、
新高値を試す公算は小さいとみています。
UBS、ゴールドマン・サックス、オーストラリア、
コモンウェルス銀行などは過去数週間にその見通しを引き下げました。
NABのFX戦略部門の共同トップ、ニック・パーソンズ氏は、
国内動向は重要だが、新たな売りの要因は海外、
特に米国の出来事になるとの見解を示しています。
同氏は顧客向けノートで、
「われわれは2014年末までのレンジを、
1.00—0.9400米ドルと予想していますが、
この周辺でのリスクは均一ではなく、
大きなリスクは米国のより力強い経済指標と、
それに伴うドル高にあると警告している」と指摘しています。
豪ドルと米ドルの新たなパリティーを、
予想している向きにとっては、
その待ち時間は長くなる可能性がありますね。