オンラインFX取引サービス・FOREX.com(フォレックスドットコム)の「ノックアウトオプション」リリース記念発表会に参加しました。
FOREX.comを運営する上場企業(ニューヨーク証券取引所)の「ゲインキャピタル」CEOが自らマイクを取っており、ノックアウトオプションと日本市場への本気度を感じました。
ノックアウトオプションは先に最大損失額を決めてから、利益を制限なく狙えます。将来のFX価格が上がるか・下がるかを予想するだけで、カンタンに少額から始められます。
詳細は、こちらの公式ページを確認ください。
(公式)ノックアウトオプション
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将来のFX価格を予想するだけ
ノックアウトオプションは、FX価格などを原資産としたオプション取引です。FOREX.comは、30以上の通貨ペアが対象です。
オプションは「選択権」のことで、オプション取引は金融商品(デリバティブ)の取引方法のひとつです。
つまり、現在決めた価格で将来売買するかしないかの選択権を取引できます。そして車や旅行のオプションが有料のように、デリバティブのオプションも代金を支払います。
将来の売買に対する取引という点で「先物取引」もあります。先物取引は「約束」なので、売買時の価格によって損益が決まります。
対してオプション取引は「権利」なので、得なら使って損なら放棄できます。ただし放棄(売買しない)する場合、支払った代金は失います。
ノックアウトオプションでは権利の売買を「買いポジション」で示します。原資産の価格が上昇すると思えば「KO UP」を、下落するなら「KO DOWN」を買いで保有します。
4つのメリットで攻略しやすい
ノックアウトオプションには、4つのメリットがあります。
- 損小利大の取引ができる
- スリッページなし
- 資金効率がFXより良い
- 少額から投資可能(1,000通貨単位)
最大の特徴は、最大損失額(ノックアウトレベル)を決めてから取引できることです。つまりFXでロスカットを設定(ストップ注文)してから、トレードするイメージです
ポジションは「買い」なので、将来の価格予想が当たれば制限なく利益を追求できます。もし予想が外れても、ノックアウトレベル以上の損失はありません。
週明けの窓や急な相場変動時も、ノックアウトレベルでの決済を保証してくれます。そのためスリッページ(注文と約定の価格差)なしで安心です。
その代わりポジションを持つと「ノックアウトプレミアム」という保証料を支払います。ノックアウトレベルに達しなければ返金されますが、1Lotあたり数百円〜かかります。
FOREX.comのノックアウトプレミアムは、スプレッドに含まれています。追加で発生しない分、総コストは低くなりやすいです。
またオプション取引なので、FXとは資金効率にも差が出ます。例えばドル円を108.50円で1万通貨取引した場合、国内FX業者では4万円強の証拠金が必要ですが、ノックアウトオプションは1万円程度で済みます!
公式ページの「ノックアウトオプションとFX取引の比較」で、詳しく解説されています。
(詳細)資金効率の比較
1,000通貨単位(数千円)から取引できるので、少額から無理のない範囲で投資できます。
デメリットは1つだけ(でも逆指値できる)
デメリットに感じるところは、一度設定したノックアウトレベルは変更できないことです。最大利益を狙うなら、自分でポジションを決済する必要があります。
ただしノックアウトレベルとは別に、通常の逆指値注文を追加することはできます!、リスク管理を強化したいときにおすすめです。
補足として、MT4は使えません。FOREX.comのウェブブラウザとアプリ(iOS / Android)が使えるので、不便はないです。
スプレッドとスワップポイント
ノックアウトオプションでかかる手数料(コスト)は、スプレッドだけです。スプレッドは原則固定で、通貨ペアごとに公式ページの「取引銘柄一覧ページ」に公開されています。
(参考)最新のスプレッド
また原資産がFX価格なので、スワップポイントも発生(金利差の調整額)します。
将来の売買について取引をするので、中長期目線で毎日スワップポイントももらえるのはありがたいです!
IG証券のノックアウトオプションと比較
国内でノックアウトオプションを提供している、FOREX.comとIG証券のスペックを比べてみます。
FOREX.com | IG証券 | |
---|---|---|
プレミアム | なし | 1Lot単位 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 10,000通貨 |
FX銘柄 | 約30通貨ペア | 約100通貨ペア |
株価指数 | ー | 約30銘柄 |
商品銘柄 | ー | 約30銘柄 |
スプレッド | 0.9銭〜 | 0.6銭〜 |
ノックアウトレベルの決済保証料「ノックアウトプレミアム」は、FOREX.comはスプレッドに含まれています。IG証券は1Lot単位(米ドルなら200円〜)でかかるので、合計コストはFOREX.comの方が有利です。
少額からコストを抑えるなら、FOREX.comがおすすめです。
FX以外の株価指数や商品銘柄も取引するなら、IG証券を選びましょう。
まとめ
FOREX.comを提供するゲインキャピタルは、ニューヨーク証券取引所に上場しています。
総合金融商品取引量は世界第2位で、FXを含めて12,000もの金融商品を扱っています。1999年の創業から、現在は180ヶ国以上に展開する世界的企業です。
ノックアウトオプションは当初「指値ができない」「1万通貨からしか取引できない」などの不満を、仲間トレーダーから聞いていました。
ですがFOREX.comは「逆指値」や「1,000通貨」に対応し、トレーダーの不満を見事に解消してくれました!
社長がわざわざリリース発表に来る真剣さなので、今後もサービスの向上を期待しています。