みなさんこんにちは!
今日のウォールストリートジャーナルに、
シティグループ証券外国為替本部
チーフFXストラテジストの高島修氏と、
双日総合研究所副所長の吉崎達彦氏
の対談が載っていました。
以下一部引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高島氏は、
ドルが対円でいったん天井を付けて上昇しなくなると、
10円ほど下落する傾向があると指摘、
今回の円安局面でのドルの高値が103円台になっているため、
93円までの円高方向への調整がいったんあり得ると話した。
高島氏は、
この日会場に詰めかけたほぼすべての聴衆が、
今後の円安を予想して挙手したことについて、
「これこそがヤバイ相場」と言い、
「みんなが上がると思っていたら下がる。
みんなが下がると思っていたら上がる。
円安が半年以上続いて、円安が当然だとみんな思っている。
しかし、肝心要のアメリカの金利環境はほとんど変化していない」
と指摘した。
そして、年末までのドル円相場は95─100円をコアレンジとし、
93円から103円の範囲で推移すると予想した。
一方、吉崎氏は昨年秋からアベノミクス効果によって円高が修正され、
1ドル90円台半ばまで円安が進んだと指摘、
それ以降の100円を超えていく円安局面は米経済の回復期待から生じた、
と述べた。
吉崎氏は「日本経済の今の実力から言えば1ドル90円台が妥当な水準」
と分析、「それよりも若干円安になるのは、
今年はアメリカ経済が本格的に再生を始めるきっかけになる年と思っているためだ。
2013年のアメリカは強い」と述べ、
今年後半はドル高円安が進むとの見通しを示した。
吉崎氏は、米経済の復活を示す一例としてシェールガス革命を挙げた。
これまで困難であったシェール層からの石油や天然ガスの採掘を可能にした、
このエネルギー革命について、吉崎氏は
「頭の良い人と言うより、
ガッツのある人がやり遂げたアメリカンサクセスストーリー」
とたたえ、それが政府主導ではなく、民間活力でもたらされた点を指摘した。
このほか、高島氏は、米ソ冷戦時代が終わり、
崩壊したソ連に代わるターゲットとして米国が日本つぶしの
ドル安円高圧力をかけてきた1990年代前半と違って、
米国は現在、円安を黙認していると述べた。
高島氏は、地政学的な環境が
「1990年代前半と今は180度違う、逆転現象になっている」
と指摘、それが
「10年後、20年後に2013年という年を振り返ってみると、
地政学的な環境変化が(為替相場を左右する
)1つの大きな要因だったな、と認識されると思う」と述べた。
吉崎氏も「為替相場は経済と安全保障の掛け算で決まっている」と述べ、
米中関係を注視していると述べた。
国家主席就任から約3カ月という異例の早さで訪米した、
中国の習近平体制とオバマ米政権による米中関係について、
「不思議なことがいっぱいある」と話し、
今後も為替相場の大きな材料になっていく可能性があると指摘した。
以上一部引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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